DOCK STAAR. WM-AUGpt2【Flexx】(オレンジ)とFiio L5 |
購入から1年以上経過してしまいましたが、いまさらのレビューです。記事自体はWalkman本体のソフトウェアアップデート直後の2015年2月頃に書いたきり放置しっぱなしだったので一部修正してあります。
9月のシルバーウィークに上京した時にいろいろと試聴しましたが、次の入れ替え候補はOPPOのポータブルアンプ「HA-2」ですかね。F880シリーズだとデジタルアウト用の専用ケーブルでの接続が必要で取り回しに難がありますが、一聴した瞬間にこれだけはビビッときました。
Aug Line+pt
Fiio E12にはmini-miniケーブルしか付属していなかったので、Walkman用Dockケーブルをネットで探していたところ、目にとまったのがこのDOCK STAAR. WM-AUGpt2【Flexx】。
「銀(99.99%)に金を少量配合したオーグ合金にさらにプラチナをブレンドしてある」というオーグライン+pt(プラチナ)ケーブル。この説明文だけでなんだか凄そうなのが伝わってきます。
金を配合することによって銀線に特有のギラつきを軽減しているということなので、思い切って比較用のFiio L5とともに買ってみたのです。
【レビュー環境】
DAP:Walkman F887
Dockケーブル:DOCK STAAR. WM-AUGpt2【Flexx】 or Fiio L5
リケーブル:Song's Audio Galaxy TF(断線によりプラグをオヤイデP-2.5MGに交換済)
イヤフォン:Triple.fi 10
【音源】
fripSideのアルバム「infinite synthesis」より「悲しい星座 (16bit 44.1kHz flac)」
イントロにバーチャイムと打ち込みのバスドラムがあるので、高音と低音の質感を確認するための最初の一曲。リケーブルなどで音色や傾向を確認するときにはいつもこれですね。イントロなのでいちいちシークする必要もないですし。
まずはFiio L5から
F887に直挿しよりもわずかに音場が広がり、ぼんやりと左右に広がっていたボーカルの定位が改善したせいか奥行きが感じられます。また、解像度もやや増して、ぼやけていた音の輪郭がクリアになり引き締まった感じがします。わかりやすいのは、ボーカル部分でしょうか。なんとなく曖昧に聞こえていたコーラスが主旋律と分離して歌詞も聞き取れます。F880シリーズも本体アップデート(2015/02/05)で音質が改善されたので、以前よりも差がなくなったかもしれませんが、直挿しとは違うというのがわかります。付属品のmini-miniケーブルで接続するくらいならWalkmanに直挿しのほうがまだマシです。1,500円もあれば購入できるので、E12に限らずWalkmanとポータブルアンプを接続するのであればオススメです。
続いてDOCK STAAR. WM-AUGpt2【Flexx】
L5ではキラキラと鳴っていたバーチャイムがさらにキラッキラに輝いて聞こえます。音の消え際の余韻すら感じられます。バスドラムもダムッダムッとかなり弾力を感じる引き締まった芯のある響きがします。ボーカルも生々しさが増してナンジョルノの声が上までよく伸びて気持ちいい。定位、音場、解像度とも明らかに向上したのでL5との価格差が14,000円するだけあります。印象としては高解像度で下から上までよく出ていて、低音が引き締まってわずかに量感が減るので相対的にやや中高音寄りに聞こえるといったところでしょうか。BA型イヤホンなので低音の迫力に欠けてしまうところは割り切るしかありません。
女性Vo.に特化
現在の環境は音源が耳に届くまでに
- DOCK STAAR. WM-AUGpt2【Flexx】(中高音寄り) →
- Fiio E12(やや中低音寄り) →
- Song's Audio Galaxy TF(中高音寄り) →
- Triple.fi 10(低音寄り) →
を通るあいだに矯正されてTriple.fi 10らしからぬというか、かなり高解像度でフラットになって聞こえています。高級ケーブルだけあって上までよく伸びるのにサ行などの刺さりもなく、女性ボーカル曲が多い私の環境には満足いく仕上がりになっていますね。
行き着く先はカスタムIEMか
Triple.fi 10がいつ突然死してもいいように代替機を考えて置かなければいけませんねぇ。これまでに試聴してピンときたのはaudio-technica ATH-IM04でしょうか。女性ボーカルのバラード曲にはぴったりです。audio-technica ATH-IM50は既に持っていますが、音の傾向は悪くないので、これの上位互換的なものがあれば欲しいですね。
カスタムIEMのユニバーサルモデルを幾つか試聴しましたが、6ドライバあたりから密度の濃さの違いがはっきりと分かりますね。30万円超えのJH AUDIO Laylaなんて同じ曲を聞いているとは思えないほどの立体感がありますけど、そこまで行くにはまず再生環境を整えないと宝の持ち腐れだということは痛いほどわかる圧倒的なものがありました。
趣味の世界は上を見れば天井知らずで、一度上の世界の凄さを知ってしまうと下の世界には戻ってこれなくなるのである程度のところで歯止めを掛けておかないといけません。
audio-technica ATH-IM50 |
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